「この話だけは墓場まで持っていくつもりでした。」
このタイトルを見て、お前は今ここまで読んでいる。
なぜだと思う?
「何を墓場まで持っていくんだ?」
「そこまで隠したかった話とは何だ?」
「自分にも関係があるのか?」
そんな疑問が頭に浮かび、答えを確かめたくなったからだ。
実は、このタイトルそのものがフックになっている。
フックとは、相手の興味を引き、次の文章を読ませるための技術だ。
最初の一文が二文目を読ませる。
二文目が三文目を読ませる。
その連続によって、記事を最後まで読ませる。
今、お前がここまで読んだこと自体が、フックの力を証明している。
どれだけ価値があっても、読まれなければ伝わらない

時間をかけて書いた記事がある。
自分の経験も入れた。
役立つノウハウも詰め込んだ。
本気で読者のためになる内容を書いた。
それでも最初の一文を見て、
「よくある話だな」
と思われて閉じられたら、その先に書いた価値は届かない。
内容が悪いのではない。
内容を知ってもらう前に、読むのをやめられている。
ここが重要だ。
フックが弱いと、読者は商品の説明にたどり着かない。
実績も見ない。
提案も見ない。
申し込みの案内まで進まない。
だから結果として、売上も生まれにくくなる。
逆にフックで興味を引ければ、その次の文章を読んでもらえる。
文章を読み進めてもらえれば、商品の価値を理解してもらえる。
価値が伝われば、購入を検討してもらえる。
つまり、フックだけで商品が売れるわけではない。
だが、商品が売れるところまで読者を連れていく最初のきっかけを作るのがフックだ。
俺はこれまで、
・コンテンツ商品をThreads投稿から販売導線へつなぎ、フォロワー200人以下から一撃500万円売ったこともある。
・SNSから説明会へつなぐローンチで、商品名は伏せるが3億円近く売ったこともある。
・広告からLINEステップ配信へつなぐエバーグリーン導線で、別の商品を1億円以上売ったこともある。
もちろん、商品設計や仕組み作りも必要だ。
フックだけで、この結果が出たわけではない。
ただ、どれだけ仕組みを作っても、最初に興味を持たれなければ、その仕組みの中へ入ってもらえない。
俺の文章が読まれ、売上につながり続けている理由の一つに、フックを重要視してきたことがある。
そして俺は、本文の内容を書いたあとに、その文章を最後まで読ませるためのフックを考える。
本文で何を伝えるのか。
読者に何を持ち帰ってほしいのか。
どんな答えを最後に渡すのか。
それが見えた状態で、最初の一文を作る。
その方が、ただ目立つだけではなく、本文へきちんとつながるフックになるからだ。
フックの役割は、次の文章を読ませること

次の二つを比べてみてほしい。
A:
「こんにちは。俺は文章を使って商品を販売しています。」
B:
「もし、売れない原因が商品ではなく、最初の一文にあるとしたら?」
Aは自己紹介だ。
情報は伝わるが、続きを読む理由は弱い。
Bは読者の頭に疑問を作る。
「自分の文章もそうなのか?」
「最初の一文で何が変わるんだ?」
答えを知りたくなるから、次を読む。
フックの目的は、派手なことを言うことではない。
嘘をつくことでも、必要以上に煽ることでもない。
読者の頭に、続きを読まなければ解決しない疑問を作ることだ。
ここからは、俺が使ってきた8種類のフックを教える。

① 話題性のあるフック
今、読者が気にしている話題を使う。
作り方は、今話題になっている言葉と、自分が伝えたい問題や商品をつなげる。
「AIを使っているのに、仕事が楽にならない人へ。」
「物価は上がっているのに、給料だけ変わらない理由。」
話題性のある言葉は、すでに読者の頭の中にある。
だから完全に知らない話より、反応されやすい。
ニュース、流行、季節、社会の変化。
その中から、自分の商品や主張につながる話題を選ぶ。
② 意見が割れるフック
賛成と反対が生まれる主張を置く。
作り方は、業界で正しいと思われている常識に対して、理由を説明できる反対意見を置く。
「毎日投稿しても、商品は売れない。」
「副業初心者ほど、安い商品から作らない方がいい。」
人は意見が割れる話を見ると、自分の考えが正しいか確かめたくなる。
ただし、炎上させればいいわけではない。
本文で理由を説明できる主張だけを使うことだ。
③ ポジティブなフック
読んだ先に得られるものを見せる。
作り方は、まず読者が今ほしい結果を一つ決め、その結果に近づくために、本文を読んだあと何ができるようになるのかを書く。
「今日から、売れる文章の最初の一文が作れるようになる。」
「フォロワーが少なくても商品を売る方法がある。」
期待が生まれると、読者はその方法を知りたくなる。
ただし、保証できない結果を約束してはいけない。
読めば何を理解でき、何を実践できるのかを具体的に伝える。
④ ネガティブなフック
読者が避けたい現実を言葉にする。
作り方は、読者が続けている行動と、そのままでは起きる望ましくない結果をつなげる。
「その文章、内容を読まれる前に閉じられている。」
「毎日発信しているのに売れないなら、最初の一文を見直した方がいい。」
人は得をする話だけではなく、損を避ける話にも反応する。
ただし、読者の人格を否定してはいけない。
刺すのは人間性ではなく、今の行動や状態だ。
⑤ 衝撃的なフック
予想していなかった事実や主張で、手を止めさせる。
作り方は、読者が信じている常識を先に置き、その逆にある事実や主張を続ける。
「売れない文章ほど、本文は丁寧に書かれている。」
「三時間かけた記事が、最初の三秒で捨てられている。」
読者の想像とズレがあると、「どういう意味だ?」という疑問が生まれる。
ただし、嘘の数字や過剰な表現を使ってはいけない。
本文で説明できる衝撃だけを使う。
⑥ クイズ形式のフック
読者に問題を出し、頭を動かす。
作り方は、読者が答えを知りたい問題を質問に変え、答えを本文まで伏せる。
「同じ商品なのに、売上が変わるのはなぜだと思う?」
「AとB、続きを読みたくなるのはどちらだ?」
人は質問されると、無意識に答えを考える。
その瞬間、ただ眺めていた読者が参加者に変わる。
答えは本文で必ず回収することだ。
⑦ 物語の始まりフック
出来事の途中で止め、結末を知りたくさせる。
作り方は、人物が問題に直面した場面から始め、変化が起きる直前で文章を止める。
ジョン・ケープルズの有名なピアノコピーがある。
「私がピアノの前に座るとみんなが笑いました。でも弾き始めると…」
笑われていた人物が、弾き始めたあとにどうなったのか。
その答えが書かれていないから、続きを読みたくなる。
「商品を出しても一件も売れなかった。だが、最初の一文を変えた翌日……」
このように、変化が起きる直前で止めると物語の力が生まれる。
⑧ ターゲットコールフック
読んでほしい相手を、具体的に呼ぶ。
作り方は、読者の属性だけではなく、今の状況と解決したい悩みまで一文に入れる。
「フォロワー500人以下で、商品を売りたい人へ。」
「毎日投稿しているのに、問い合わせが来ない人だけ読んでほしい。」
自分の状況をそのまま言われると、人は反応する。
年齢や職業だけでなく、今抱えている悩みまで入れると強くなる。
「会社員へ」より、
「副業を始めたいが、何を売ればいいか決まらない会社員へ」
の方が、自分事として読まれやすい。
知識で終わらせず、今すぐ8本作れ

ここまで読んで、「勉強になった」で閉じたら、まだ使える技術にはなっていない。
今から、自分の商品を一つ決めてほしい。
そして、その商品で8種類のフックを一本ずつ作る。
話題性。
意見が割れる主張。
ポジティブな期待。
ネガティブな問題提起。
衝撃。
クイズ。
物語の始まり。
ターゲットコール。
合計8本だ。
その中から、自分が続きを読みたくなるものを3本選ぶ。
SNS、LINE、ブログ、動画の冒頭で実際に使う。
そして、どのフックがクリックされ、最後まで読まれ、次の行動につながったかを見る。
フックは、知っているだけでは上達しない。
作って、使って、反応を見て、直す。
そこで初めて自分の技術になる。
最初の一文が、最後まで読まれる文章を作る
フックとは、ただ目立つための言葉ではない。
次の文章を読ませる技術だ。
そして、その繰り返しによって、記事を最後まで読ませる技術でもある。
どれだけ価値のある本文を書いても、最初で離脱されたら届かない。
だから本文を書き終えたら、最後にもう一度、最初の一文を見直してほしい。
「この一文を読んだ人は、次も読みたくなるか?」
答えが弱いなら、本文ではなくフックを直す。
まずは今日、自分の発信に使う8本のフックを書け。
読まれる文章は、最初の一文から始まる。
最初の一文で、
その人の心を動かせたなら。
もう、ゲームは始まっている。
だけど、覚えておいてほしい。
一目で惹かれることと、
一生、離れずにいてもらうことは
まったく別の話だ。
フックで振り向かせた相手を、
その先も手放さない関係に
できるかどうか。
そこにも、ちゃんとした理由がある。

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